毎月1回 (8月と10月を除く)
※現地解説ではありません
※各回ともに土曜日の午前中に開催
※状況により日程・内容などを変更する場合があります
初心者向けの江戸上水基礎講座、今年度は都内に残る江戸上水ゆかりの地から面影の感じられる場所をいくつか選び、その歴史を交えて解説します。
講師:金子智 (東京都水道歴史館 学芸員)
玉川上水の名前の由来であり、江戸・東京の飲み水として長く親しまれる多摩川について考えます。
玉川上水の水元は多摩川に設けられた「羽村堰」です。『上水記』に大絵図として描かれた羽村堰の今と昔を振り返ります。
平成15年8月、玉川上水は国指定史跡に指定されました。江戸時代以来、現在も人々の憩いの場として守り残されている玉川上水上水堀の跡をたどります。
甲州から江戸への入口である四谷大木戸は、玉川上水の上水堀の終点でもありました。ここにかつてあった水番屋や、明治時代に江戸上水を記念して建てられた「水道碑」等を紹介します。
江戸市中の上水は地中にあったため、地上に残るものは少ないですが、その跡地や出土した石桝など、その痕跡を探ります。
井の頭池は自然の池ですが、江戸時代には神田上水の水元として大切にされていました。様々な伝承とともに紹介します。
現在の神田川から取水した神田上水の堰が「大洗堰」です。その記録とともに、わずかに残る遺構について探ります。
大洗堰から小石川後楽園へ向けて、かつて白堀と呼ばれた神田上水の水路がありました。その先で発見された地下の水道管「石樋」とともに、その遺構を探ります。
神田上水最大の名所・お茶の水の掛樋。その痕跡とかつての美しき姿を追います。
都内にある博物館など、江戸の上水に関する展示が見られる施設を紹介します。